『海底の舞踏会』改作5・逮捕 Ⅱ

大きな水の音がし、同時に激しい水流が海底の洞窟にいた二人を襲った。 「うわあっ、急に流れが激しくなった!」 谷中とミサは同時に叫んだ。これはミサのかけた黒魔術の威力だったので、谷中はともかく、かけた側のミサが驚くのはおかしなことに思えることだろう。 だが、これまで三回呪文を唱えても使えなかった黒魔術が、四回めの…

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『海底の舞踏会』改作4・逮捕

とっさにミサは、黒魔術の呪文を唱えた。「エ、エコエコアザラク・・・」 だが・・・ 「・・・エコエコ、ザメ・・・ 『君は新入生だね!』 ・・・あっ!」 逮捕されたのは、殺人鬼・谷中ではなく、女スパイ・ミサの方だった!ミサが握っていたはずの谷中の運命は、彼女の手をスルリとすり抜け、逆に両手首とともに自分の運命を相手…

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『海底の舞踏会』改作3・白い水着の功罪

(※)1977(昭和52)8月25日未明 白鳥市沖海中 夜の海面を谷中先生の乗ったボートが滑るように進み、ミサは泳いでそれを追った。 時間にして約4時間、距離にして12~13キロも泳いだだろうか、かなりの遠泳だったが、彼女はまったく平気で、楽しいくらいに感じていた。それは体力的・技術的に優れていたからだった。&n…

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